最近は急に雨が降ったかと思えば、もう夏⁉︎と思えんばかりの暑さになったりと気温に困る時期ですね、、🥺
今回もまたまた講義外の報告です!
台風が接近しスコールな雨が降った6月2日、私達は養蜂家の金子裕輝さんにインタビューを行いました。予定では実際に養蜂の現場を訪問する予定でしたが、悪天候により叶わず、、養蜂家の方に足元の悪い中大学にお越しいただきのインタビューとなりました!
お越しいただいた金子さん、実は以前はIT関連の会社に勤めていたそうで、その後に養蜂家に転職されました。いわゆる脱サラ組ですね!
都市養蜂家の金子さん |
養蜂家に転職された大きなきっかけは2011年3月11日の東日本大震災。大きな地震によって福島で原発事故が起こり、その近くに住む方々は避難を余儀なくされました。原発は電力を利用していますが金子さんが務めるIT会社も多く利用しており、福島の人々が電力を利用する原発で犠牲になっているのに、自分は遠い場所で電力を利用し、利益を得ている。自分に与えられている仕事の価値とは何なんだろう、、と考え始めたそうです。
そこで、先に脱サラをし農業を始めた先輩からお勧めされた本に書かれていたのが、蜂の本。養蜂の世界は面白そう、、と思い、養蜂家へ転職を決めたといいます。実は全ての作物の7割ほどが花蜂による受粉が行われているんです。自然界、大きな役割を果たしていることがよくわかりますよね! あんなに小さい虫たちなのに!
続いて、吉祥寺ハニカムプロジェクトのお話です。
ハニカムプロジェクトとは金子さんが行なっている都内で養蜂を行ったり、ワークショップを行ったり、地域に養蜂を広めていくというプロジェクトです。
吉祥寺ハニカムプロジェクトのページはこちら
ちなみにハニカムとはミツバチの巣という意味で、正六角形が隙間なく並べられた構造の事を言います。この構造は強度も強く、広がりやすい特徴があり、このプロジェクトも地域と強く、広く繋がっていきたいという思いが込められているそうです!
実際、成蹊小学校で蜂の飼育が行われていたり、以前取材を行った店とのコラボ商品、ローカルマルシェなど様々な活動が行われています。ローカルマルシェでは、対面でやることを意識しているそうです。ネット販売が当たり前な現代ですが、養蜂の背景や、良さを知ってもらうためにも対面でやられているそうです。
都市養蜂の良さを知ってもらうために沢山の活動をされているんですね、、
私達の質問にも沢山答えて頂きました! ありがとうございます😭 |
そして、金子さんが何度も話していたのは”共生”についてです。
例えば、蜂蜜はアカシアのみなど、1種類の花から吸った蜜で作られた蜂蜜の方が美味しいとされ、様々な花の蜜で作られた百花蜜はあまり評価されてこなかったそうです。しかし、金子さんはその地域に咲いている花を吸ってできる蜂蜜があっても良いのでは、、と考えているそうです。
都市養蜂だからこそ、様々な施設、住宅がある中でその場所場所で育てられている花で蜂蜜が作られていくのはとても素敵だと思いませんか??地域の方々と養蜂家が、蜂達が共生出来るからこその都市養蜂なんですね。
もちろんそのためには地域の人々の理解が必要です。
蜂を近くで育てていると知れば、襲われてしまうのではないか、、と思う人ももちろんいます。共生が脅かされてしまうかもしれません。そこで、金子さんが意識しているのは"アニマルウェルフェア"。蜂は手荒に扱うことで気性の荒い蜂になります。そうすると、被害者が出てくる可能性も。。。それを防ぐために、蜂の住む環境や丁寧な扱いを意識することでそれを防いでいます。
養蜂界の中で植物の花粉を運んで受粉させる動物のことをポリネーターといいます。金子さんは、蜂蜜を食べてもらうだけでなく、ポリネーターとしての役割の蜜蜂も知ってもらいたいと仰っていました。また、自分も地域と養蜂のポリネーターとして繋いで行きたいともおっしゃっていました。
とても想いとこだわりが込められた養蜂のお話をありがとうございました。私たちも何かお手伝い出来ることがあれば良いなと思いました!この日は大雨で実際に養蜂所にお伺いすることはできませんでしたが、後日実際に伺うことができるかもしれません。とても楽しみです!
ご覧いただきありがとうございました!
次回のブログもお楽しみに😊
(文章:ちょこぱん)
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