みなさんこんにちは!
第9回のコミュニティ演習では、都市における地産地消をもっとも積極的に実践している施設の一つである北町調理場でインタビューを行いました。実際に北町調理場まで向かい、栄養士さんと調理師さんにお話を伺いました。北町調理場は、武蔵野市内に2つある調理場の一つで、成蹊大学から歩いて10分ほどの場所にあります。1973年に設置され、現在は市内の6つの小学校に給食を提供しています。
取材をした北町調理場の裏手 給食を運ぶかわいいトラックが並んでいました |
お話を聞かせてくださったのは栄養士の田中さん、調理師の下田さんです。
お2人からは色々なお話を伺いました。
栄養士の田中さん(手前)と調理師の下田さん(奥) ベテランのお二人です! |
栄養士さん調理師さん共に、安全に気をつけて子どもたちのことを思って給食を考案、調理されていることがとてもよくわかりました。安全な食材を使用することや、加工食品を使わないようにしていること、アレルギー食材にも気を使っていることなどです。北町調理場ではハンバーグなども全て手作りで調理しています。学生からは給食と言えばゼリーが印象的だったという声もありましたが、手作りゼリーは衛生的でないということになって作らなくなってしまったとのことでした。
市内産の食材を使用することについても伺いました。現在武蔵野市内で提供されている給食は、市内産の食材を20%ほど使用しているそうです。30%程度までは増やしたい気持ちもあるそうですが、給食調理場で使う分は量が多く、市内の農家さんに十分な量を卸してもらうのは難しいことも多いと仰っていました。自校式では少量なため30%まで増やせているところもあるそうです。
農家さんとの交流から生まれたメニューもあるそうです。農家さんとの交流自体はずっと前からあったそうですが、15年ほど前から正式な交流会がはじまり、トマトジャムなどが生まれたとのことです。
地産地消と食文化については、うどんについて教えていただきました。武蔵野家庭うどんの日という日があるそうで、武蔵野で子どもたちが作った小麦と埼玉の小麦をブレンドした小麦粉を使用したうどんを提供されています。
最後に力を入れたいことについて伺いました。
下田さんは、牛肉や生野菜のメニューを提供したいそうです。それぞれ狂牛病や衛生面で使うことができなくなってしまったそうですが、また使えるようになったらうれしいと仰っていました。田中さんは、調理場だと子どもが遠いので子どもの近くで仕事がしたいと仰っていました。自校式の学校で働けたら働きたい、とも仰っていました。
インタビューのあとは、実際に調理場を上から見させていただきました。大きな釜やオーブンなどが並んでいて、大量に給食を作る様子が想像できそうでした。調理場には大きな送風機がありましたが、それでも夏場は暑いそうで大変さも伝わりました。
調理場を見下ろせる2階廊下から説明を聞きます |
普段ではみることがない、大きな調理器具がたくさんあります ちなみにご飯も大きな鍋(奥の鍋)で炊いているそうです |
お話を伺って、栄養士さん、調理師さんが子どもたちのことをよく考えていること、思うようにいかないことや大変さも多くあることがわかりました。
担当者:めろんぱん
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