みなさんこんにちは!今期2回目の学生ブログです。
4月19日に行われた第2回の授業では、NPO法人ぷるすあるはの北野陽子さん、チアキさん、NPO法人MEWの森新太郎さん、東京大学医学部TICPOCの熊倉陽介先生の4名にゲストでお越しいただきました。
3限は、『精神障がいをかかえた親、家族、その「子ども」を応援』をテーマに掲げ、メンタルヘルスに関する情報発信をされているぷるすあるはさんにお話をしていただきました。
冒頭ではぷるすあるはさんの作られた絵本、『ボクのせいかも…ーお母さんがうつ病になったのー』をチアキさんに朗読していただきました。個人的には絵本の朗読をしていただくのは久しぶりだったので、とても新鮮でした!
チアキさんによる朗読の様子 |
朗読の後に感想の共有をした際、学生の中では
・絵本のイラストの背景が暗いものから明るくなっていくことで視覚的に心境がわかりやすい
・この絵本を読むことで、子ども目線からは、今が苦しくても絵本のように状況が改善される希望が持てるのではないか、大人目線からは、子どもが精神疾患を自分のせいだと捉える可能性があることを知るきっかけになるのではないか
などの意見が出ました。
また、2012年に出版されたこの絵本に関して、ぷるすあるはさんに届いた声を紹介していただきました。非常に共感できたという声もあれば、うちの家族には当てはまらなかったいう声もあり、家族によって境遇が様々であることを改めて感じました。
その後、絵本作成の背景となったお話や、ぷるすあるはさんが情報発信をする上で大切にしていることなど貴重なお話をたくさんしていただきました。
4限は森さんと熊倉さんを交え、4名でのディスカッションをしていただきました。ディスカッションでは、精神疾患を持つ人や、その子どもとそれぞれ違った関わり方をしている4名から様々なテーマについてのお話を伺うことができました。
ディスカッションの様子 |
授業後半には、学生からの質問にも答えていただきました。その中でも印象的だった質問と答えをいくつか紹介します。
「精神疾患のネガティブなイメージを払拭するためにはどうしたら良いか」という質問に対し、
・メンタルヘルスについて、特別視せずに小学校のうちから保健体育の授業で話をするなど、触れたり学んだりする機会をつくる
・学校教育の中で精神疾患の扱い方や伝え方を改める
・精神疾患について、病名でくくるのではなく、一人ひとりのケースとして考えることで理解していく
といった意見をいただきました。
また、「子どもが相談をしにくい環境をどう改善すれば良いか」という質問に対しては、学校の保健室などに貼るポスターに「困ったことがあったら相談してね」と書くと、何を相談して良いのかがわからず相談しにくいことがあるため、「こんなこと相談していいよ」と具体的な例を挙げる(眠れない、食べられないなど)ことで相談しやすくできるという意見をいただきました。
今回の授業では、膨大ながらもどれも非常に重要なお話を聞かせていただきました。各自がしっかりと学んだことや感じたことを整理し、今後に活かしていけるようにしたいと思います。
さて、授業を通して精神疾患についての知識を増やし、正しく理解することが重要であると学べたところで、来週の授業では精神疾患のある親を持つ子ども向けに作られた絵本を読みます。知識を増やす良い機会として活用できるようにしたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。来週もお楽しみに!
文責:Y.S.
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