2021年4月30日金曜日

コミュニティ演習2021 第3回! 

みなさんこんにちは!今期3回目の学生ブログです。

426日に行われた第3回目の授業では、まず前回のぷるすあるはさんのお話の振り返りをしました。前回のぷるすあるはさんのお話を振り返ってみて、、、


・精神疾患は誰のせいでもないということ


・親が精神疾患をかかえている子どもたちに対して、親の病名だけを伝えるのは十分ではないかもしれないということ


・家のことに関係なく接することが、彼らの心の救いになるかもしれないということ


という3点が特に重要だと感じました。

これらの重要な点をしっかりと押さえ、モデル研修会に活かしていければと思います!!!!

  


3限の後半では、ヤングケアラーについての絵本をそれぞれ読み、読んだ絵本について班内で発表しました。


私が読んだ絵本は、プルスアルハさんの

「ボクのことわすれちゃったの?ーお父さんはアルコール依存症ー」です。




〜あらすじ〜

小学校低学年の主人公ハルのお父さんは、お酒を飲んでばかりでお母さんとケンカになったり、ケガをして救急車で運ばれたりしていました。そんなお父さんが、入院したことをきっかけに専門治療を受けることになります。お母さんはハルにもお父さんの病気のことを話し、ハルはお父さんの病気は誰のせいでもないことを理解します。それからハルはお父さんに向けて手紙を書きはじめ、家族が回復の道を歩きはじめる様子が描かれています。


他人事ではなく、アルコール依存症は病気であるということを社会が理解し、正しい知識を一人一人が身につけることが大事だと感じさせられる心温まる絵本でした。



そして4限は、毎日新聞で掲載されている「ヤングケアラー〜幼き介護」の記事、また、NHKで放送されている「時論公論」という番組でヤングケアラーについて取り上げられた映像を観ました。



ヤングケアラーとは、通学や仕事をしながら障害や病気のある祖父母などの家族を介護や世話をする18歳未満の子供をさします。


毎日新聞「ヤングケアラー〜幼き介護」の記事では、ヤングケアラーの方の実体験やエピソード、またインタビューといった質的調査や全国のヤングケアラー調査などの量的調査が行われていました。

私は、授業を受けるまでこの記事の存在を知らなかったのですが、この「ヤングケアラー〜幼き介護」は、過去1年間の優れた新聞報道を表彰する第25回新聞労連ジャーナリズム大賞で、優秀賞に選ばれたそうです


NHK「時論公論」では、まずヤングケアラー とは何か、またその実態などを大人向けに伝えていて、普段見るニュースよりも分かりやすい文面だと感じました。


最近ニュースなどで「ヤングケアラー」という単語を聞く機会が増えたと思います。

しかし、現状ではヤングケアラーについて知る機会が少ないため、あまり実態は知られていません。私自身もその一人でした。

今現在、ヤングケアラーはクラスに約2人の割合で存在しています。

一人で苦しんでいる子供を救うためにも、私たちがヤングケアラーについてまずは知り、理解することが大事だと考えました。


今回の授業では最後に、今までの授業内容について1分間でどのように説明するか、個人個人で考えました。どの部分の内容を重要視するか、また1分間という短い時間でどのように分かりやすく説明できるのかといった点を踏まえ、一人一人が様々な意見を出しました。


来週は毎日新聞の田中裕之さんをお招きしてお話を伺います。実際に精神疾患の親を持つ子どもについて記事を書いている方にお話をしていただく貴重な機会です。


最後に、今回の授業で扱った毎日新聞「ヤングケアラー〜幼き介護」のURLを貼らせていただきます。少しでもヤングケアラーに関心を持った方は、是非こちらをチェックしてみてください!

一部有料記事が含まれます。


https://mainichi.jp/youngcarers/

毎日新聞「ヤングケアラー〜幼き介護」



さて、今週のブログはここまでです。

来週もお楽しみに


文責:タルギ

2021年4月21日水曜日

コミュニティ演習2021 第2回!

みなさんこんにちは!今期2回目の学生ブログです。

4月19日に行われた第2回の授業では、NPO法人ぷるすあるはの北野陽子さん、チアキさん、NPO法人MEWの森新太郎さん、東京大学医学部TICPOCの熊倉陽介先生の4名にゲストでお越しいただきました。


3限は、『精神障がいをかかえた親、家族、その「子ども」を応援』をテーマに掲げ、メンタルヘルスに関する情報発信をされているぷるすあるはさんにお話をしていただきました。

冒頭ではぷるすあるはさんの作られた絵本、『ボクのせいかも…ーお母さんがうつ病になったのー』をチアキさんに朗読していただきました。個人的には絵本の朗読をしていただくのは久しぶりだったので、とても新鮮でした!

チアキさんによる朗読の様子


朗読の後に感想の共有をした際、学生の中では

・絵本のイラストの背景が暗いものから明るくなっていくことで視覚的に心境がわかりやすい

・この絵本を読むことで、子ども目線からは、今が苦しくても絵本のように状況が改善される希望が持てるのではないか、大人目線からは、子どもが精神疾患を自分のせいだと捉える可能性があることを知るきっかけになるのではないか

などの意見が出ました。

また、2012年に出版されたこの絵本に関して、ぷるすあるはさんに届いた声を紹介していただきました。非常に共感できたという声もあれば、うちの家族には当てはまらなかったいう声もあり、家族によって境遇が様々であることを改めて感じました。

その後、絵本作成の背景となったお話や、ぷるすあるはさんが情報発信をする上で大切にしていることなど貴重なお話をたくさんしていただきました。


4限は森さんと熊倉さんを交え、4名でのディスカッションをしていただきました。ディスカッションでは、精神疾患を持つ人や、その子どもとそれぞれ違った関わり方をしている4名から様々なテーマについてのお話を伺うことができました。

ディスカッションの様子

授業後半には、学生からの質問にも答えていただきました。その中でも印象的だった質問と答えをいくつか紹介します。

「精神疾患のネガティブなイメージを払拭するためにはどうしたら良いか」という質問に対し、

・メンタルヘルスについて、特別視せずに小学校のうちから保健体育の授業で話をするなど、触れたり学んだりする機会をつくる

・学校教育の中で精神疾患の扱い方や伝え方を改める

・精神疾患について、病名でくくるのではなく、一人ひとりのケースとして考えることで理解していく

といった意見をいただきました。

また、「子どもが相談をしにくい環境をどう改善すれば良いか」という質問に対しては、学校の保健室などに貼るポスターに「困ったことがあったら相談してね」と書くと、何を相談して良いのかがわからず相談しにくいことがあるため、「こんなこと相談していいよ」と具体的な例を挙げる(眠れない、食べられないなど)ことで相談しやすくできるという意見をいただきました。


今回の授業では、膨大ながらもどれも非常に重要なお話を聞かせていただきました。各自がしっかりと学んだことや感じたことを整理し、今後に活かしていけるようにしたいと思います。

さて、授業を通して精神疾患についての知識を増やし、正しく理解することが重要であると学べたところで、来週の授業では精神疾患のある親を持つ子ども向けに作られた絵本を読みます。知識を増やす良い機会として活用できるようにしたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。来週もお楽しみに!

文責:Y.S.




2021年4月13日火曜日

コミュニティ演習2021 第1回!

 みなさん初めまして、今期初めての学生ブログです。

今年度は対面授業になり、学生待望の時間となります。実際に顔を合わせてできるのは、やはりうれしく感じますね…!

 

さて2021年度のテーマは、「メンタルに不調を感じる親を持つ子どもへの支援」です。

どのような支援があるかを理解し、このような支援に関する情報を中高生向けに伝える「モデル研修会」の作成を目指します。情報を集め、分析し、自ら考えて発信する力を、授業を通じて養っていきましょう!

 

4月12日の初授業はまず初めに、「授業の流れ説明」と「絵本の紹介」がありました。授業では毎回豪華なゲストの方々がいらしてくれる予定です。

ちなみに私としては、お話を聞く等のインプットのみならず、どのようにアウトプットして人に伝えていくのかを意識してやっていきたいところです。



次に行ったのがグループに分かれての自己紹介。

「バイト・行ってみたいところ・おすすめのストーリー」をテーマに話し合い、その後みんなに向けて他己紹介を行いました。履修生16名、一人一人の人柄が感じられた時間になったと思います。個人的には珍しい苗字が多い印象でした!

そしてこの後はグループ分けを行いました。今期一緒に活動するメンバーが決まり、少し緊張する反面みんなで活動するのが楽しみですね♪

グループで自己紹介をする様子

授業の後半では、今年度の最終目標である「モデル研修会」の参考となる2018年度の澁谷ゼミが南魚沼市で行った「ヤングケアラー研修会」のビデオを視聴しました。

先輩方がPowerPointや寸劇を用いるなど、工夫を凝らしたものだったので、具体的なイメージをつかむことができました。

一方で、この研修会は大人向けです。中高生に伝わるようにするには、また興味を持って聞いてもらうには、「何分ぐらい?」「どんな構成がいい?」等工夫するべき点は多くあります。これらのことを、早速グループごとで話し合いました。


ちなみに私たちのグループでは、

・視覚的に分かりやすくすることが大事

・説明で飽きさせないようにする

・目次などを用いて、全体の流れが分かるようにする

・最後に分かりやすいまとめを入れる

などが出ました。


来週はNPO法人ぷるすあるはさん、NPO法人MEWさん、東京大学医学部の熊倉先生をお招きして、ディスカッションを行います。

いよいよ本格的に授業が始まります…!有意義な時間にできるよう、下調べや準備をしっかりとしていきたいと思います。

今回のブログはここまでです。来週も更新お楽しみに!

文責:ゆっここ

2021年4月12日月曜日

2021年度コミュニティ演習が始まります!

 明日から、2021年度のコミュニティ演習が始まります。今年度のテーマは、「メンタルに不調を感じる親を持つ子どもへの支援」。

厚生労働省の『令和2年版障害者白書』では、2017年の精神障害者の数は419万人を超えると報告されています。これは、人口1000人あたり33人だそうです。でも、それほど多くの人がいるにもかかわらず、メンタルに不調を感じる親を持つ子どもへの支援については、充分に知られているとは言えません。

この授業では、大学生の視点から、中高生に向けて、こうした支援の情報を伝える「モデル研修会」の作成を目指します。

こちらは、授業にもご協力頂くNPO法人ぷるすあるはが作成した動画です。いよいよ始まります。